子育ての中で起きる悩みや迷いは、
誰にでも、ふと立ち止まってしまう瞬間があります。
また、ちょっとした受け止め方や判断の違いで、
気持ちが大きく揺れてしまうこともあります。
このコーナーでは、
日々の子育ての中でよくある場面をもとに、
立ち止まって考えるためのヒントをまとめています。
正解を押しつけるためのものではありません。
困ったときに、
「ひとりで抱えなくていいかもしれない」と
思い出してもらえる場所でありたいと思っています。
叱ったほうがいいのか、見守ったほうがいいのか
子どもの行動を前にして、
一瞬、迷ってしまうことがあります。
今、声をかけたほうがいいのか。
それとも、少し様子を見たほうがいいのか。
叱るべきか。
見守るべきか。
どちらを選んでも、
あとから「これでよかったのかな」と
考えてしまうことがあります。
迷うのは、判断ができていないからではありません
まずお伝えしたいのは、
迷うこと自体が悪いわけではないということです。
迷うのは、
子どものことをよく見ているから。
関わり方を大切に考えているから。
何も考えずに決めてしまえるときより、
ずっと真剣に向き合っている状態でもあります。
「正解」を探しすぎると、苦しくなることもあります
子育てをしていると、
「正しい関わり方」がどこかにあるような気がしてしまいます。
本やネット、周囲の声を見聞きするほど、
判断が難しくなることもあります。
でも、
すべての場面に当てはまる正解は、
実はあまり多くありません。
その瞬間の子ども。
そのときの親の余裕。
家庭の空気。
それぞれが違うからこそ、
迷いが生まれるのは自然なことです。
立ち止まることも、ひとつの選択です
「どうしたらいいかわからない」と感じたとき、
無理に答えを出さなくてもいい場面があります。
すぐに叱らない。
すぐに声をかけない。
少し距離を取る。
それも、
何もしないのではなく、考えるための時間です。
見守ることは、放っておくこととは違います
見守るという選択は、
何もせずに任せきりにすることではありません。
子どもの様子を気にかけながら、
必要なときには関われる位置にいる。
それは、
関係を断つことではなく、
信頼を置くことに近い行為でもあります。
子育ては、判断の連続ではなく、関係の積み重ね
「この場面では、どっちが正解だったか」
そうやって一つひとつ答え合わせをしなくても、
子育ては、
日々の関係の積み重ねで続いていきます。
あるときは叱り、
あるときは見守り、
また迷い、立ち止まる。
その繰り返しの中で、
少しずつ形ができていきます。
さいごに
叱るか、見守るかで迷ったときは、
どうか自分を責めすぎないでください。
迷っている時点で、
子どもと向き合おうとしている証です。
急いで決めなくていい。
完璧な判断をしなくていい。
「まだ考えてもいい」と
一度立ち止まることも、
子育ての大切な一部です。
子育ては、
正解を当て続ける作業ではありません。
迷いながら、修正しながら、
関係を育てていく時間です。
この文章も、
判断に疲れたときに、
ふと思い出してもらえる場所のひとつになれたらと思います。
