介護の相談で、
とても多く聞く言葉があります。
「これで合っているのかわからなくて…」
「ちゃんとできていない気がしてしまって…」
この言葉を聞くたびに、
それは迷っているからでも、能力が足りないからでもないと、はっきり思います。
介護は、
誰もが最初から分かっていることではありません。
介護は、いきなり始まります
準備期間がある人ばかりではありません。
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ある日、急に必要になる
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気づいたら役割が増えている
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断る余地なく、日常に入り込んでくる
そんなふうに、
気持ちが追いつく前に始まることが、介護には多くあります。
戸惑うのは、自然なことです。
「ちゃんとやらなきゃ」が、重くなるとき
介護をしている人ほど、
自分に厳しくなりがちです。
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もっと優しくできたはず
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もっと調べるべきだった
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他の人はうまくやっているのに
でも、
介護に「正解の型」はありません。
状況も、関係性も、体力も、
一人ひとり違います。
比べるほど、苦しくなるのは当たり前です。
迷うのは、相手のことを考えているから
「どうするのがいいんだろう」
「これでいいのかな」
そう立ち止まるのは、
投げ出しているからではありません。
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相手を傷つけたくない
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尊厳を守りたい
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自分の都合だけで決めたくない
そう思っているから、
簡単に決められないのです。
迷いは、気持ちがある証拠でもあります。
介護は「判断の連続」です
介護には、
小さな決断が積み重なります。
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声をかけるか、見守るか
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手伝うか、任せるか
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今動くか、少し待つか
どれも、その場では答えが出ません。
あとから
「違ったかもしれない」と思うこともあります。
でもそれは、
その時点での精一杯だったということです。
立ち止まることも、ひとつの選択です
介護が苦しくなったとき、
無理に前に進まなくていい場面もあります。
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今は考えない
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今日は何もしない
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一度距離を取る
それは逃げではありません。
自分を守るための判断です。
続けるためには、
立ち止まる時間も必要です。
誰かに頼ることは、失敗ではありません
「自分がやるべき」
「家族だから」
そう思う気持ちは、とても自然です。
でも、
ひとりで抱え続けることが
最善とは限りません。
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話を聞いてもらう
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外の視点を入れる
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手を借りる
それは、
介護を続けるための工夫でもあります。
さいごに
もし今、
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苦しい
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自信がなくなっている
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何が正しいかわからない
そんな状態だったとしても、
それは「うまくできていない」サインではありません。
介護と向き合っている途中というだけです。
この文章が、
「ちゃんとやらなくてもいい」
「今は迷っていてもいい」
そう思える、
小さなきっかけのひとつになれたら嬉しいです。
そしてこの文章も、
必要になったときに
思い出してもらえたなら、それで十分です
